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カフェと喫茶店(純喫茶)の違いを知って、益々カフェ巡りが充実


休日は、カフェ巡りをすることが楽しみのひとつです。
S N Sやテレビ番組で見かけた気になるカフェは、必ずメモを取って出掛けます。
私は、ちょうど2年前に田舎から上京しました。
住んでいた田舎は、ここ5〜6年の間に大手カフェチェーン店が進出してきたようなカフェが少ない地域。
今は、サクッと行けることに感動しています。





さて、最近は様々な形式のカフェが増えていますよね。
そう思うと、ひとくくりで「カフェ巡り」と呼んでも良いのかな?という疑問が湧いてきます。
私は、おしゃれな外国っぽい雰囲気のカフェより、どちらかというと昭和レトロを感じさせるカフェが好みです。
その場合、「カフェ」というよりかは、「喫茶店」と呼ぶ方が相応しいような気がします。
取り扱うメニューに大きな違いは見られないですし、どちらもコーヒや紅茶を飲むことができます。
と、いうことで、前から気になっていた、「カフェと喫茶店の違い」と「喫茶店と純喫茶の違い」を調べてみました。





カフェと喫茶店の違い









違いを知るには、まず飲食業を開業する時点からだろう、と思いました。
開業時にどういった手続きが必要なのか?という事から調べてみることに。
すると、大きな違いは、法律によって決められていることが分かりました。
「飲食店営業許可」と「喫茶店営業許可」です。
他にもたくさんの許可があったのですが、違いを知るにはこの2つの許可の内容が分かりやすかったです。





「飲食店営業許可」は、カフェをはじめ、レストラン、居酒屋など、オールジャンルの飲食店が取得しています。
この許可があると、アルコールを含む全ての飲料と店舗で調理した料理(サンドイッチ、パスタ、カレーライスなど)が提供できます。
おそらく、街で見かけるカフェのほとんどはこちらの許可を取得しているでしょう。
「喫茶店営業許可」は、よりコーヒーに特化したサービスの許可と言えます。
まず大きな違いは、アルコール飲料と店内で調理した料理は提供できません。
本来の喫茶店のイメージを楽しむのであれば、「喫茶店営業許可」を取得しているお店がより充実しているでしょう。
食にかけたコストや時間が少ない分、コーヒーとコーヒーに合うスイーツに趣が置かれます。
反対に、「飲食店営業許可」を取得しているお店であれば、たくさんの種類のドリンクや料理を楽しめるといえますね。
私は、純粋にコーヒーの味を楽しみたい時は「喫茶店」タイプのお店を。
コーヒーやラテ、ご飯も食べたいなという時は「カフェ」タイプのお店を選んでいます。













しかし、更なる疑問が浮かびます。
喫茶店と店名がついているのに、サンドイッチやパスタなどを提供している店舗があります。
一体、カフェと喫茶店は何が違うの?と軽い混乱が・・・。
この喫茶店の場合、飲食店営業許可を取得しているので、喫茶店であっても店舗で調理をした物が提供できます。
○○喫茶店、○○カフェという店名自体を付けることは、許可には触れないので、自由につけてもよいのです。
ややこしいですが、これで納得がいきました。





喫茶店と純喫茶の違い





次に疑問に思うのが、喫茶店と純喫茶の違いです。
同じ喫茶に純粋の「純」が付いているけれど、特別な理由でもあるのでしょうか?





その理由は、日本に喫茶店が伝わってきた頃に話が遡ります。
はじめて喫茶店が開業したのは1888年(明治21年)、東京台東区上野にあった可否茶館です。
創始者は鄭永慶、当時の外交官です。
海外渡航歴がある鄭永慶は、外国で庶民が気楽に楽しめるカフェを目にして来ました。
その経験を生かし、庶民の憩いの場として開業します。
この店は飲食だけではなく、ビリヤードやトランプといった娯楽、そしてシャワー室や化粧室などが完備されていました。
繁盛していましたが、経営が悪化し、わずか5年で閉店します。
その後、銀座や京橋、浅草などに次々と喫茶店が開業します。
多くの喫茶店では、女給といわれるお客の接待をするスタッフが勤務。
和服にエプロン姿の格好をした女性が、注文の料理を運んでいました。
当時は随分ハイカラな様子だったことでしょう。
また店内では、コーヒー以外にアルコールを提供し、娯楽などのサービスも行うようになりました。





そんな矢先にできたのが、純喫茶です。
コーヒー以外のサービスを撤廃し、純粋にコーヒーや紅茶を楽しむことだけを目的とした店です。
純喫茶の「純」には、純粋にという意味も含まれていたのですね。
純喫茶は、個人経営の店が多く、オーナー色が濃いのも特徴です。
コーヒーや紅茶などもこだわりがあるので、何を使用しているのかオーナーに聞くのも楽しみの一つ。
また、サイフォンやネルドリップなど、お客様一人一人に対して、丁寧にコーヒーを淹れてくれるところも魅力です。
まさに私好みの喫茶店。
黙々とコーヒーを楽しみ、自分の世界に浸っているので、オーナーにはあまり話かけませんが。
東京神保町に多いタイプの喫茶店とも言えるでしょう。
昭和レトロな店も多く、大手チェーン店では味わえない、ゆったりとした時間を過ごすことができます。













カフェと喫茶店。喫茶店と純喫茶。
調べてみるとはっきりとした違いがあることが分かりました。
将来、カフェを開業したいと考えている方には、ある意味指標になるでしょう。
カフェ好きな人は、「このお店は一見喫茶店だけど、カフェ仕様だな」など、今までと違った視点でカフェ巡りを楽しむことができますね。
行きつけのカフェが一体どちらの営業許可を取得しているのか、気になってきました。
それぞれ用途の違いに合わせて、皆様により良いカフェライフが送れますように。





※コラム内容はライター個人の見解であり、
所属する組織、及びこのサイトの公式見解ではありません。


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