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【現金管理】(4)レジでの現金出納
2020 7/7 update

カフェ経営ノウハウ 【現金管理】(4)レジでの現金出納

3.レジでの現金出納

レジで注意すべきこと

レジの会計処理についてパートやアルバイトを指導する時に、機械の操作方法や画面の見方ばかり教える方がいます。

決して間違いではないのですが、機械の操作を指導する前に、まずはお客様とのお金のやりとり、『お金の出納の流れ』を指導するべきではないかと思います。

レジ操作はつまるところ「機械の操作」にすぎません。多少煩雑な機種であっても、繰り返し操作をするうちに、個人差はありますが、必ず上達し、作業も早くなっていきます。

しかし、お金のやりとりの流れ、そのうえで注意すべき点や守るべきルールを教えられていないと、たとえレジの機械操作に慣れて処理が早くなったとしても、お金の受け渡しのミスや現金事故が起こりえるのです。

レジ操作はレジの機種により大きく異なりますので、ここでは会計時のレジ周りでのお金の出納の流れ、そこで注意すべき点を説明していきます。

※レジを選ぶポイントについては、別項で詳しく説明する予定です。

レジでの現金の動き

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 200710-10b.jpg です

レジでの金銭授受に最低限必要な備品は以下の2つです。
●レジ本体
●キャッシュトレー
会計でお客様が現金をお支払いの際、トレーはお客様の前にあるはずです。レジ処理をしてお支払いの金額を告げ、お客様が財布を出して現金をトレーに入れたら、必ずトレーを自分の手前に引きよせてください。

一見なんでもない当たり前の動作ですが、これを徹底してください。

実は現金事故で、現金が入ったトレーをお客様の側にそのまま放置したために、トレー内のお客様が出したお札を持ち帰られてしまった、というケースが、割とよくあるのです。

自分がレストランチェーンの本部にいたころ、チェーン内の複数の店舗で、年に何回かの頻度で発生していました。自分の側にあるお金=釣銭と思い込んで、お客様がつい無意識で持ち去ってしまうケースも多いようです。

お預かりの現金の入ったトレーは手前に引き、釣銭をお渡しして会計が完了するまで、お金が入った状態でそのまま手前に置きます。
5千円と1万円など、お客様が出したお金の金種をスタッフとお客様の双方が、最後まで間違えないようにするためです。

同じトレーを使ってお釣銭を載せてお返しするためにお預かりした現金をレジに入れなければいけない、という場合でも、最低でもお預かりしたお札については、下の写真のようにレジの縁にマグネットで留めるなどして、お客様に見えるように置くようにしてください。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 200710-11.jpg です

これを徹底しないと、5千円を出したのに 「1万円を出したんだけど?」と意図的に言う詐欺行為も起こりえます。 防犯の意図からも徹底しましょう。

キャッシュトレーは2つあったほうが良い

もう二十年以上も前ですが、レストランにアルバイトで入社してレジの指導を受けた際、釣銭は手渡しでお渡した方が親しみがあって印象が良い、と教わりました。しかし今、新型コロナウィルスの感染が拡大し、金銭の授受に際してはお客様との直接の接触を避けることが徹底されるようになっています。

こうなると、キャッシュトレーは「お預かり用」と「釣銭お返し用」の2つあった方が、レジでの金銭授受の流れがスムーズになります。

なお、 『会計が完了するまで、預かったトレーにお金が入った状態でそのまま手前に置く』と説明しましたが、同じく
会計が完了したら、必ずトレーのお金をレジに収納する
ことを徹底してください。

前回のお金をトレーに入れたまま次の会計処理を始めたため、お金の区別がつかなくなってトラブルになるケースもあるのです。

お釣りのお渡し

お釣りのお渡し時に注意する点は下記の通りです。

お釣りのお札が複数枚ある場合

お客様の前で札の枚数を数えてからお渡しします。
「1、2、3、4。4千円のお返しです」

×やってはいけない例
(お札をまとめて)「4千円のお返しです」

「お札の数え方」のページでも触れましたが、銀行から下ろしたばかりの新札などは重なりやすく、数え間違って多くお渡ししてしまうケースがあります。

最近は自動釣銭機付のレジが増えたので見る機会が減りましたが、大手チェーンでは、高額紙幣(5千円、1万円)の会計があると、複数のスタッフでお札の枚数をダブルチェックしてからお客様にお渡しするお店があります。

しかし個人店では、レジに複数のスタッフを配置するのは難しいでしょうし、高額な投資が必要な自動釣銭機を導入するケースも稀ですから、お客様の目の前で札を数えて、『スタッフとお客様』とのダブルチェックを行うのです。

これは、単に数え間違いを防ぐだけでなく、いわゆる「釣銭詐欺」という行為を防ぐ防犯の目的もあります。

お釣りがお札と小銭の場合

お札を先にお渡しして、小銭とレシートを後でお渡しします。お札はお客様の目の前で数えるようにしましょう。

「お先に大きい方、1、2、3、4千円のお返しです。
 のこり350円とレシートのお渡しです」

こちらのケースでも、お札を数えずに小銭とまとめてお返しをすると、トラブルになる場合があります。

テイクアウト商品やカードのお渡しなど

お店でお持ち帰りの商品を販売していたり、ポイントカードや会員カードなどを配布してレジでお預かりするようなケースもあるでしょう。

このような場合に、商品やカードのお渡し忘れを防ぐために、「か・つ・お」という順番でお渡しすると良いでしょう。

「か」カード ポイントカードなどをお渡し
「つ」釣銭  釣銭をお渡し
「お」お品物 お持ち帰り商品をお渡し

お求めの商品をお忘れになるお客様はあまりおられませんが、商品を先に受け取り、カードや釣銭の受け取りをお忘れになってお帰りになるお客様は、割といらっしゃいます。ですので、商品のお渡しを最後にして、お渡し忘れが起きやすい順に、カード、お釣銭の順でお渡しするようにしましょう。

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