記事更新:2021/06/17
外出時にちょっと立ち寄ったり、休日に訪れまったりとした時間を過ごせるのがカフェです。
誰しもが時間というものに追われ、慌ただしい毎日を過ごしています。
カフェはそんな慌ただしさを忘れさせてくれ、自分自身を見つめ直すことができる、隠れ家的なスポットだと言えるでしょう。
お客様として訪れるだけではなく、実際にカフェを経営してみたいと考えている方は少なくありません。
ですが理想像を追い続けたり、自分の好きなように経営しているだけでは、それを維持し続けていくのは困難です。
赤字が続き、数年も経たないうちに閉店へと追い込まれるケースも散見されます。
カフェ経営を、成功させるためのポイントとは一体何なのでしょうか。
カフェを開業するにあたり、まずはコンセプトを固めるようにしましょう。
コンセプトを固めると、開業の準備作業をスムーズに進めることができます。
コンセプトに基づき内装工事をおこない、装飾品や食器を揃えていけば店舗全体に、統一感が出るに違いありません。
内装工事如何によって、お客様が受ける印象は大きく異なります。従って資金に余裕がある場合、専門業者に工事を依頼したほうが良いでしょう。
コンセプトの定義は、オーナーによって異なります。より具体的に、カフェの将来像を描きたい場合は項目を細部にわたって、定めたほうが良いかもしれません。
価格帯や客層、雰囲気等を明確にしておくと、イメージがわきやすくなります。
自分が「こうしたい」という思いがあれば、具体的にそれを第三者へ説明できるよう、整理しておくことも大切です。
カフェを開業するにあたり、食品衛生責任者の資格を取得しなければなりません。
特定の条件を満たす場合、防火管理者の資格も取得する必要があります。
この2つは、短期間の講習もしくは試験で取得することが可能です。
また開業する前に、コンセプトや提供するメニューなどによりさまざまな申請をおこなわなければなりません。
食品そのものを取り扱う店舗では、保健所の許可を得られなければ営業を開始することすらできないのです。
加えて税務署へ開業届、店舗の所在地がある自治体へ事業開始等申告書を提出しなければなりません。
これらを申請せずに営業を始めた場合、さまざまな控除等が受けられなくなりますのでよく確認しておきましょう。
事業を始めるにあたっては、開業資金が必要です。
平均的な開業資金は、100万から600万円前後だと言われています。
店舗を借りる場合、保証金(家賃10ヶ月分程度)礼金に加え仲介手数料を、不動産会社へ支払わなければなりません。
開店間もない頃は、商圏の認知度が低いため赤字に陥る店舗が殆どです。
その期間を考慮し、運転資金を準備しておきましょう。
居抜き物件を利用する場合、店舗を取得するための費用や設備投資等に掛かるコストを、大幅に削減することができます。
100万から、200万円程度で開業できるケースも珍しくありません。
資金をできるだけ安く抑えるポイントは、こだわりたい部分を明確にするところにあります。
居心地の良さにこだわりたい場合は立地、店舗の広さや内装へ予算をより多く投入しましょう。 味へのこだわりを重視したい場合、設備にはお金をかけてその他を削ったほうが賢明です。限られたリソース(資金)を、どこに配分するのか予め明確にしておいたほうが、成功する可能性は高くなります。
カフェを成功させるための、重要なポイントはどれだけ多くのリピーターを、獲得できるかという点に他なりません。
常連客が多ければ多い程、収益力は強化され経営基盤が安定化するからです。
リピーターを増やすためにも、心掛けたい点が2つあります。
1,雰囲気作り
カフェの掲げるコンセプトに合致した、内外装が顧客の好みとマッチしたとき、リピーターになる確率は高くなります。
店の前を通りがかったとき、思わず足を止めたくなるような外装を選びましょう。
例えばオープンテラスがあると、入りやすいさをより演出することができます。
如何にくつろげる空間を、演出できるかが内装におけるポイントです。
照明の色、椅子の素材等顧客の肉体的な疲労感を、軽減できるよう気を配りましょう。
インテリアやBGM等、随所にこだわりを感じさせると、カフェ独自のカラーを醸し出すことができます。
細部にこだわればこだわる、リピーターになる確率がアップするかもしれません。
こだわりのコーヒー、フードが揃っていても接客が悪ければ、顧客の足は遠のいてしまいます。
顧客目線の接客が提供できるよう、初心を忘れることなく常に心掛けておくことが大切です。
2,清潔感
どれだけお洒落な店内であったとしても、清掃が行き届いていない場合評価は下がってしまいます。
客席や厨房はもちろん、トイレもこまめに掃除するようにしましょう。ここ数年、ノマドワーカーが急増しています。
ノマドワーカーはさまざまな店舗を利用しているため、気に入ったところを見つけた場合リピーターになる可能性が、非常に高い存在だと言えます。
開業すること自体が、ゴールではありません。
経営基盤を固め、収益を上げ続けることが何より大切です。そのためにも、日々の努力は欠かせません。
コミュニケーションスキルや営業に関することなど、常日頃からさまざまなジャンルに関し、勉強していくことが成功をつかむ鍵となるのです。
※コラム内容はPNカフェ人の見解です。
所属する組織、及びこのサイトの公式見解ではありません。