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【現金管理】(2)釣銭準備
2020 7/4 update

カフェ経営ノウハウ 【現金管理】(2)釣銭準備

1.釣銭準備と売上金の預入

釣銭準備

販売をしてお金のやりとりをするにあたり、釣銭となる小銭などのお金『釣銭準備金』を用意する必要があります。

釣銭準備金は「お金の在庫」とも言え、売上にならないお金ですから、食材の在庫同様、必要以上にたくさん用意しておくことは無駄になります。しかし、少額にしすぎると釣銭不足を招くリスクが高まります。営業中に釣銭が足りなくなる事態は避けたいものです。

大手チェーン店であれば、警備会社や物流ネットワークを通じて釣銭が補充されますが、個人店には原則そのような仕組みがありません。銀行に両替に行くのにも時間や労力が相応にかかりますから、ある程度余裕をもって準備しておくと良いでしょう。

店舗の売上規模によりますが、最初のオープン時に準備する釣銭は、10万円というのがひとつの目安になるかと思います。銀行での両替が50枚単位であることを考慮すると、オープン時に用意する釣銭準備金の金種目安は下記の通りです。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 200710-03.jpg です

オープンして営業が始まるとお金の出入りがありますから、上記の金種に揃える必要はまったくありません。お店の商品価格や来店するお客様の層によって、釣銭として消費される金種や枚数に違いも出ますので、減り具合を見て常備枚数を増減させてください。

筆者が携わっている日商10~15万円程の路面店ベーカリーカフェでは、5万円の釣銭×2台のレジで対応しています。

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商品の売価設定によっては不要の金種もあります。メニューの税込価格を10円単位で設定しているお店であれば、1円や5円の金種は原則不要でしょう。

ただし、テイクアウト販売もして消費税の軽減税率(イートイン10%、テイクアウト8%)の対応をしたり、販促で割引券等を配布する場合は、1円単位の端数が出ますので、その点も考慮してください。

翌営業日の釣銭準備

毎日の閉店後に現金チェック時を行い、翌営業日の釣銭準備金と売上金に分けます。

翌日の釣銭が金種ごとに足りるかどうかを確認し、不足が予測される場合は両替等の手配をします。

ただし冒頭にも述べましたが、両替をするのにも手間や時間がかかります。個人店の場合、週に一度銀行に行って1週間分の売上を入金し、同時に1週間分の釣銭用の小銭を両替するというのが現実的でしょう。

釣銭が足りなくなるとお客様にご迷惑がかかりますので、営業に支障がないよう、ゆとりをもって釣銭を準備してください。

売上の銀行入金と両替

売上金は、基本的に銀行に預け入れる形が望ましいです。

店舗に売上金を貯めておくことは、防犯上の意味でも良くありませんし、銀行に預け入れれば僅かでも利息がつきます。また仕入先への支払を銀行振込で行う場合はその原資にもなります。

できるだけお店に釣銭準備金以外のお金を置かないことが望ましいのですが、銀行に行く手間と時間を考えると、週に1回程度が現実的かと思われます。

銀行では窓口で待つ時間もありますので、平日が定休日なら、その日に合わせるのも良いでしょう。売上金を銀行に入金するタイミングに合わせて、必要であれば釣銭準備金の両替も行ってください。

集配金サービスについて

銀行や警備会社が提供する「集配金サービス」があります。警備員が直接来店して売上金を回収し、銀行に入金する仕組みです。多くの場合、オプションとして釣銭の両替金を届けてくれます。

料金は会社によりますが、だいたい1回の集金につき数千円はかかりますので、売上規模の小さい個人店では気軽に利用しづらい面があります。

しかし、銀行が遠方にあるなど、オーナーや店長が売上入金や両替に行って拘束される時間が長時間になる場合、その人件費を考えれば、週1回程度で集配金サービスを利用する選択肢もあるかと思われます。興味のある方は「集配金サービス」で検索をかけてみてください。

両替について

銀行で小銭を両替する場合、枚数に応じて手数料がかかります。たとえば、ある銀行の窓口での両替の場合の手数料は下記の通りです。
●10枚以下 口座があれば無料
●11枚~500枚 500円
●501枚以上 500枚ごとに500円(各税別) 
※銀行により手数料は異なります。詳しくは取引銀行のホームページでご確認ください。

両替を繰り返すと手数料もそれなりの金額になりますので、 する場合は500枚単位で、まとめて行うのが良いかと思います。

キャッシュレス決済の導入について

売上現金や釣銭管理の煩雑さを解消する方法として、電子マネーやクレジットといった「キャッシュレス決済」の導入は大いに検討すべきでしょう。現金取引の件数を減らし、入金や両替の頻度も下げる事ができます。この点については別章で詳しく言及したいと思います。

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