記事更新:2021/06/17
カフェ開業にあたって、集客を増やして利益につなげるためにはお店の場所を慎重に考えなければなりません。立地条件に関して失敗してしまうと、せっかく素敵なお店でもなかなか客が来てくれなくて苦労することになるでしょう。
カフェが流行るためには、どういった点に留意して場所を探すべきなのでしょうか。
カフェ経営で成功するための立地選びのポイントについて紹介します。これからカフェをオープンしようと考えている人は、参考にしてみてください。
カフェの場所を決める際には、まず1日の人通りについて確認することが大切です。
例えばモーニングに重点を置くカフェであれば、朝をメインに午前中の人通りを見る必要があります。
朝は静まり返っていて昼からたくさんの人が行き来する所では、モーニングに力を入れたカフェをオープンするには不適切です。
どの時間帯に客が欲しいのかを定かにして、1日の人の動向をチェックしましょう。
次に客層についても見なければいけません。
例えば周囲に高校や大学など学校が多いエリアであれば、学生の集客が見込めます。
学生向きのメニューで価格帯も高過ぎない店であれば、学校が近い立地は好条件です。
一方で2000円前後の定食メニューを出すのであれば、高級住宅街などが向いています。
どういった層が多いエリアなのかも把握しておくことが大切と言えます。
駅前や繁華街、商店街の中などは行き来する人が多くて集客につながりやすいです。
しかしながら駅前は比較的家賃が高くなる傾向にあります。
経営するにあたって、どれくらい家賃を出せるのかも前もってきちんと考えておきましょう。
店向きの良い所は、土地代も高くなりがちです。予算との兼ね合いも考慮しながら、自身の足で現地に出向き確認することが大事です。
そのほかにも周囲の商業施設の環境もチェックして、同業者と重ならないか見ておく必要があります。
店舗の立地を決めるときには、客の気持ちになって考えることがポイントです。
店舗を探していると不動産に相談すると、比較的家賃が安い場所で紹介してくれるのがビルの2階3階、もしくは地下です。
商店街などの空き物件で、上階部分が空いていることがあります。
商店街なら人も賑わっているし、上階なら安いので良いのではと安易に考えてしまうのは危険です。
なぜならどうしても上階部分は歩く人の目に付きにくいからです。
1階店舗であれば歩く目線で見えますが、上階や地下となるとなかなか見えません。
また店の看板が見えたとしても、わざわざ階段で上階に上がる気にならないという人もいます。
こうした点から考えて、建物の上階や地下は慎重に考えるべきと言えるでしょう。
最近では、田舎の古民家カフェも人気を呼んでいます。
田園地帯にありながら、わざわざ通うリピーターがいるお店もあります。
田舎は土地が安いというメリットもありますが、だからと言って簡単に人通りのない不便な田舎に店舗を構えるのはリスクが高いです。 田舎でカフェをするならば、味やメニューにかなりのこだわりを持たなければいけません。美味しいからこそ、はるばる不便な場所に客は足を運ぶのです。古民家カフェが人気で家賃も安いからというだけで場所を決めるのは要注意です。
人気の立地は、なかなか物件が空いていないのも確かです。
やはり良い場所は既に先客がおり、どこか何かを妥協しなければならないことも少なくはありません。
ある程度は、感覚と勢いで決める必要も出てきます。
完璧な立地でなくとも、いろいろな工夫によって集客を増やすことは不可能ではありません。
例えばあまり目立たない場所であったならば、目立つ看板を設置すれば良いのです。
立地を補うためにまず試したいことが、看板やのぼりでの集客です。
おしゃれな看板は歩く人の目を引き、どんなお店なのか興味が湧きます。
人通りが少ない場所であったとしても、店の存在が分かる場所に看板を出すことができれば大丈夫です。
ビルの上階の店舗の場合、景色が良い所であれば客が集まる可能性も出てきます。
人目に付きにくい上階でも、眺めが美しいことを謳うなどの工夫をすれば良いでしょう。
カフェだけでなく、店内で雑貨展示会やライブイベントなどを開催するのも集客につながる工夫です。楽しいイベントを考えて、店を盛り上げたいものです。
カフェ開業に向けて、店舗の立地選びは難しい問題です。
人通りが多い所が良いとは言えども、空きがなかったり家賃が高過ぎたりとうまくいかないことも出てきます。
しかしながら看板やイベント開催などで、客を引くことも可能です。
景観の良いカフェであれば、たとえ上階であってもいつしかリピーター客で賑わうケースも多数見られます。
大切なのは、どんなお店にしたいのかブレないコンセプトを定かにして、その目的を果たせる立地を考えることです。
みんなの噂になるような素敵なカフェであれば、どんな立地であろうとも人は集まってくると言っても過言ではないのです。
※コラム内容はPNカフェ人の見解です。
所属する組織、及びこのサイトの公式見解ではありません。