記事更新:2022/01/12
カフェを開業するにあたり、取得しなければいけない資格や申請しなければいけない事項があります。
どのような資格や申請が必要なのでしょうか。
ここでははじめてカフェを開業する場合の資格や申請についてまとめています。ぜひ参考にしてください。
カフェ開業で必要となる申請は主に6つあります。
ただ、どのような店舗を運営するのかによって必要な申請が変わるため、それぞれ確認してください。
■食品衛生責任者について
食品衛生責任者は、飲食店の経営で必要になる資格です。
カフェを運営する場合も、店舗に1名はいなければいけないので、オーナーが取得します。
この資格は保健所に店舗の営業許可申請を出す際に必要となる資格です。
各都道府県で実施されている講習を受けることで取得可能です。
講習は1万円程度で受けることができますが、各都道府県でやや受講料に違いがあります。 1日で取れる資格ですが、すぐに受講人数枠が埋まってしまうと言われているので早めに申し込みしましょう。
■防火管理者について
防火管理者は、収容人数30名以上の飲食店では必要となる資格です。
日本防火・防災協会が実施している講習を受ければ取得できます。
カフェの広さで講習時間が異なります。
延べ床面積300平方メートル以上は5時間×2日、300平方メートル以上は5時間×1日の講習となっています。 お店の広さや収容人数で講習が必要かどうか決まるので、それらが把握できたら申込みしましょう。
■飲食店営業許可申請について
飲食店の営業で必要となる申請です。
保健所に申請書を提出しなければいけません。
衛生法上、厨房や食器棚、空調などの規定があるので、これらは所轄の保健所に相談のうえ、着工を勧める必要があるでしょう。 保健所の許可を得なければ開業できません。
■菓子製造業許可申請について
カフェの中でパンやお菓子などのテイクアウトもしたい場合、菓子製造業許可申請が必要です。
この場合、厨房を工場のような密室にしなければいけません。 カフェでパンやお菓子を提供する場合は、不要となる場合もあるので、設計前に所轄の保健所に確認しましょう。
■酒類販売業免許について
カフェでお酒を提供するという場合、深夜0時以降に提供する場合は届出が必要です。
深夜酒類提供飲食店営業開始届出書を警察署に提出しましょう。
深夜をまわらない場合は、特に届出は必要ありません。
カフェを開業する際に持っていると有利になる資格をまとめておきます。
■調理師免許
調理師免許を持っている場合は、食品衛生責任者の講習が免除されます。
カフェの営業で必要となるわけではありませんが、持っていることでお店の信頼度アップにも繋がりますし、食品や食材についてもしっかり学べるのでスキルアップにも繋がります。
■コーヒーインストラクター検定
カフェと言えば、美味しいコーヒーを提供してくれる場所ですね。
コーヒーについて幅広い知識があることで、より美味しいコーヒーを提供できると言えます。
コーヒーインストラクター検定は、3級、2級、1級とあり、1級に合格すると高度で専門的なコーヒーの知識と鑑定技術があることを証明できます。
お店の信頼度アップにもつながるでしょう。
■JBAバリスタライセンス
日本バリスタ協会が主催しているJBAバリスタライセンスは、バリスタとして基本的な知識があるだけでなく、一定基準のエスプレッソコーヒーを抽出できることを証明する資格となっています。
レベル1からレベル3まであり、レベル1から段階的にレベルアップしていくことになります。 JBA認定スクールにて講座を受講して取得します。
■コーヒー&紅茶カフェマイスター
キャリアカレッジジャパンの通信講座で学べる資格です。
コーヒーと紅茶に関する知識だけでなく、スイーツやフードについてのレシピもレクチャーしてくれる講座なので、アレンジしてカフェメニューに追加することもできるでしょう。
この講座は修了するとカーサバリスタ資格やティースペシャリスト資格の取得も目指せるようになっているので、レベルアップできます。
■コーヒー&ティーアドバイザー
NPO法人FBOで学ぶ講座です。
飲食店で提供されるお茶やコーヒーについて歴史や美味しい飲み方、温度による効果などが学べる講座で、美味しく飲むための方法を知ることができるので、カフェを経営するうえで取得していると、より美味しい飲み物が提供できるでしょう。
カフェ開業に必要な資格や申請についてご紹介しました。
開業するお店のコンセプトによって必要な資格や申請が異なります。 必ず確認しておくようにしてください。
※コラム内容はPNカフェ人の見解です。
所属する組織、及びこのサイトの公式見解ではありません。