記事更新:2021/11/26
カフェとバーを組み合わせたカフェバーは、カフェもバーも経営してみたいという方に人気です。
カフェバーを経営したい場合、どんな資格や手続きや必要になるでしょうか。
ここでは、カフェバー開業のための手順や成功ポイントをまとめています。
カフェバーとは、カフェの要素とバーの要素を組み合わせた業態を指します。
昼間はカフェで夜にバーというスタイルで運営されているお店が多いです。
カフェの営業時間帯のお客さんとバーの営業時間帯のお客さんでは、年代や性別に違いが出るので、より幅広く集客できるのが特徴です。 まずは、カフェバーの開業についてみていきましょう。
■開業までの流れ
ざっくりとした流れを紹介しましょう。
特に事業計画や運営計画はしっかり立てる必要があります。
ここで計画がしっかり立てられていないと、運営を始めた際に色々と問題が出てきてしまいます。
■開業資金について
カフェバーの開業資金は、店舗の家賃、内装工事、外装工事、運営資金、設備購入費用などです。
中でも特に費用がかかるのが、内装や外装工事でしょう。
センスの良いお店作りをしようとすると、これらに費用が大きくなるのは仕方ないことでもありますが、できるだけ予算内でおさえることができるように細かな調整は必要です。
たとえば、居ぬき物件を選ぶと、厨房をそのまま使えるなどメリットがあり、費用を抑えることができるでしょう。
また、厨房機器を購入する際に中古品を選ぶ、インテリアや机、椅子などはオークションや中古サイトで探してみるなどすると、費用を抑えることができます。
DIYが得意な人は、手作りに挑戦してみても良いかもしれません。
カフェバーの開業では、下記の資格や手続きが必要になります。
■食品衛生管理者
飲食店を開業する際に必ず必要な資格です。
■防火管理者と防火管理者選任届の提出
店舗収容人数が30名以上の場合は管理者の決定と届出が必要です。防火管理者は講習を受けて取得しなければいけません。
■開業届
個人でカフェを経営する場合は、開業届が必要です。
■設立登記申請書や法人設立届出書
法人としてカフェを経営する場合は、設立登記申請書や法人設立届出書の提出が必要です。
■深夜における酒類提供飲食営業開始届出書
深夜0時以降に酒類を提供するバーになる場合は、酒類提供飲食営業届出書が必要です。
■防火対象物使用開始届出書
建物の使用にあたり防火対象物使用開始届出書が必要となります。
■火を使用する設備等の設置届
火を使用する設備がある場合は設置届出書が必要になります。
■水質検査成績書
飲食店で使用する水質が適正なものかどうか検査したことを証明するものです。
■飲食店営業許可証
飲食店を営業する際に必ず必要となるものです。保健所に許可申請をして、発行された許可証は店の目立つ場所に掲示しておきましょう。
カフェバー開業の際の物件選びでは、下記のポイントをおさえて探しましょう。
■分かりやすい場所にあるかどうか
お店の場所が分かりにくいと、なかなか認知してもらうことができません。分かりにくい場所なら、看板を工夫するなどしましょう。
■人通りは多いか
人通りが多いかどうかは集客に影響します。駅から近いお店や、会社などが立ち並ぶオフィス街は集客しやすいポイントとして人気です。他にも住宅街や、人が集まるスポットが周辺にある場合なども集客しやすいと言えます。
■コンセプトに合っているか
お店の雰囲気が周辺環境と馴染まない雰囲気だと、お客さんも入りにくくなってしまいます。コンセプトに合った場所を探して、外装や内装も工夫しましょう。
カフェバーを成功させるために、下記の点もおさえておきましょう。
■メニューのポイント
カフェの営業時間とバーの営業時間では、利用する客層が変わってきます。
客層に合わせてメニューも考えてください。
例えばランチタイムであれば、女性が多く集まることが多いのでヘルシーなメニューを用意したり、女性向けのインスタ映えメニューも取り入れたいですね。
夜の時間帯は、男性のお客さんも入りやすいようにお酒のバリエーションを増やしてみる、がっつり食べることができるメニューも取り入れるなどしてみてください。
■内装のポイント
内装は、カフェでもバーでも合う雰囲気にするのが良いでしょう。落ち着いた雰囲気の内装だと、カフェでもバーでも利用しやすいです。 照明も上手に活用して、昼と夜で雰囲気を変えることができるとおしゃれです。
■計画の立て方のポイント
カフェバーで利益を確保していくために、しっかりと原価率をコントロールしなければいけません。
カフェバーはお料理の品数が増えることになるので食材ロスが出ないような工夫が必要です。
同じ食材を使ってメニューのバリエーションを増やす、できるだけ安く仕入れられる仕入れ先を探すなども計画しましょう。
カフェバーを開業するための手順やポイントをご紹介しました。カフェバーの経営は、カフェだけを経営するより工夫をしなければいけない点が出てきますし、手続きも増えます。
しっかり計画を立ててくださいね。
※コラム内容はPNカフェ人の見解です。
所属する組織、及びこのサイトの公式見解ではありません。